譜表と音名

五線

音の高低を記譜するのに用いられる。

この五線内に記譜できない高さの音は
臨時に短い線を補い記譜する。
この線を加線と言います。
gosen

音部記号

音高を決定する記号

(ト音記号)G音の位置を指示する
(ハ音記号)C音の位置を指示する
(ヘ音記号)F音の位置を指示する


譜表

音部記号が記入された五線を譜表と言います。
高音部譜表(バイオリン譜表)
アルト譜表 テノール譜表
低音部譜表(バス譜表)

音名(pitch name)

音楽に使われる音の高さにつけられた名称
naturaltone

幹音名
英・米
Do Re Mi Fa Sol La Si Do

幹音(natural tone)

変化記号
によって変化されていない音
白鍵部分のハ長調の音階

変化記号

音を半音階的に高めたり
低めたりする事を指示する記号

半音階的に変化された音を派生音と言う

変化記号は調号や臨時記号として使われます。

変化記号
記号
日本 本位 重嬰 重変
英・米 sharp flat natural double_sharp double_flat

調号

譜表の各段に音部記号の次に書かれ五線上適切な位置に記される

調号に用いられる変化記号は2種類です。

sharp(シャープ)幹音を半音高くする
flat(フラット)幹音を半音低くする

臨時記号

調号で示されていない派生音を一時的に楽曲の途中で表す時に用い
音符のすぐ左隣に記される

臨時記号に用いられる記号は5種類です。

sharp(シャープ)flat(フラット)
調号の時と同じです。

natural(ナチュラル)変化させられていた音を幹音にもどす

doublesharp(ダブルシャープ)幹音を半音2個分高くする
doubleflat(ダブルフラット)幹音を半音2個分低くする

調号としてつけられたものはすべての同名の音に有効です

下記の調号は、シ(B)音にフラットが付いているので
すべてのB音はBフラット(B♭)となります。



ナチュラルの付いているシの音は幹音のシです。
このナチュラルは臨時記号でその小節内で有効です
1オクターブ以上離れた同名の音には無効です。

の音
は半音上がりの音・ は半音下がりの音
は半音2つ上がりの音・ は半音2つ下がりの音
元の音
ソのシャープは、ラのフラットと同じ音です。 このように
記譜上は異なるが同音となることを異名同音と言います。

派生音

sharpシャープによって幹音が半音上げられた音の名称

Csharp
派生音名
嬰ハ 嬰ニ 嬰ホ 嬰ヘ 嬰ト 嬰イ 嬰ロ 嬰ハ
英・米 Csharp Dsharp Esharp Fsharp Gsharp Asharp Bsharp Csharp

flatフラットによって半音下げられた音の名称

Cflat
変ハ 変ニ 変ホ 変ヘ 変ト 変イ 変ロ 変ハ
英・米 Cflat Dflat Eflat Fflat Gflat Aflat Bflat Cflat

この時、(ここでは書いておりませんが)(独)読みで
シの音はHでしたが半音下がるとBとなります

(英・米)読みではシの音はBでしたが
半音下がるとBフラット(B♭)となります。
このページでは日・英・米読みを記述しています。

doublesharpダブルシャープによって上げられた音の名称
重嬰ハ 重嬰ニ 重嬰ホ 重嬰ヘ 重嬰ト 重嬰イ 重嬰ロ
英・米 Cdouble
sharp
Ddouble
sharp
Edouble
sharp
Fdouble
sharp
Gdouble
sharp
Adouble
sharp
Bdouble
sharp

doubleflatダブルフラットによって下げられた音の名称
重変ハ 重変ニ 重変ホ 重変ヘ 重変ト 重変イ 重変ロ
英・米 Cdouble
flat
Ddouble
flat
Edouble
flat
Fdouble
flat
Gdouble
flat
Adouble
flat
Bdouble
flat